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約束の地 [BC5AM]

音楽っていいよねぇ。
やっぱ、バンドっていいよねぇ。
長くやってるとさ、もう、うんざりするような事の方が多かったりするんだけどさ。
けど「バンドやっててよかった」って、どんなうんざりもぶっ飛ばしてくれるくらいの瞬間があるからさ。

30日はレコーディング。もう何日目かよく分からない。

15時にスタジオ入りして、前半は俺一人の作業。

まずはドラムとベースだけ録音してあった「ALLTHINGS MUST PASS」にエレキギターとアコースティックギター。エレキはフェンダーテレキャス、マーシャルで。
2本ともサクッと終わらせて歌入れ。

友達のカトーくんの曲、「TOUGH & WILD」。今日もヘッドフォンは使わずモニターから音を出して歌った。
ウォーミングアップも兼ねて、4回位歌ったのかな?わりと楽に終わった。

次は難関「愛の讃歌」。
これはツイン・ヴォーカルになる予定。数か所、俺はオクターブ下を歌うんだけど、とりあえず全部まとめてやってみた。まぁ、やりずらい。で、何回か歌って、とりあえず主旋律の所を手直ししていく事に。
あ~、難しい。粘り強くやりました。
そんで低い所だけ部分的に。これも粘り強くがんばりました。
まぁ、80点、いや75点、ん~70点。まぁ、そんなもんですよ。もちろん100点目指してやっているんですが。
で、今度歌ってもらうゲストヴォーカルにアレンジのイメージを伝えるための仮歌をなんとなく入れて終了。

時間に余裕があったら「ALL THINGS~」の歌入れもしようと思っていたんだけど、今日はやめ。けど、今日の俺のノルマは達成。

次はまたまたゲストの登場。
去年まで雷一家で、今年からキャノンボールに加入したMAKOTOくん。仕事帰りに駆けつけてくれました。なんか俺がMAKOTOなんて呼ぶのはガンちゃんを中村さんって呼んでるようなもので、気持ち悪いからタカハシって書く。
タカハシとは20年前にSCRAP GARAGEっちゅーバンドをやってた。知り合ったのはバイト先で、俺が18歳の時。タカハシは高校生だった。ピストルズのTシャツ着てたから話しかけた。ギターやってるって言ってた。で、仲良くなって対バンとかしたり。バイト終わってからよく遊んだなぁ。
そのうち俺のバンドがヴォーカルが抜けて解散して、ちょうどタカハシが高校卒業した頃で、じゃあ一緒にやるかって話で、「お前ベースやれ」って。強引な話。
そのバンドで2年近くたった頃、俺たちがいつもたむろしてた鎌倉の海岸線のライヴハウスLos Angels Clubが売却される事になって、そんでいろいろあった。それは今書くと長くなるから書かない。
SCRAP GARAGEの代表曲で「約束の地」っていう歌があった。何を思ってそう書いたのか思い出せないけど、「俺は約束の地へ歩いてゆく」っていう、そういう歌。自分たちでも特に大事にしてた曲だった。

「限りなく永遠に近いブルー」はあの時の、Los-Angels Clubが閉鎖された時の事を歌にした。
今となってはすっかり音楽性の違うバンドをやっているけど、タカハシに参加してもらうのはこの曲しかないと最初から決めてた。
それにアイツのコーラスは俺の歌にすげー合うと思うんだよね。
そんな訳で「限りなく永遠に近いブルー」のコーラスをタカハシ一人で。

「やくそ~くの~ちを~」ってアイツの歌聴いたらさ、なんかこう、感慨深いね。俺はわりと感情的感傷的な人ですから。
あぁ、ここが「あの時夢見た約束の地」なのかもしれないなぁ、と思ってね。
歳をとるのはほんと幸せな事と思う。40歳の俺と20歳の俺がリンクする瞬間に。コントロール・ルームのガラスの向こうにいる、ヘッドフォンをかぶって歌ってる39歳のスーツ姿のオッサンと18歳のスパイキー・ヘアをした少年がリンクする瞬間に。
絶品のコーラスだったよ。

そして、次は「TOUGH & WILD」のコーラス。これはカトーくんを中心に、俺とガンちゃんとタカハシでほんのちょっとだけ活動した掟破っていうユニットでやってた曲だから、もちろんタカハシにも参加してもらった。

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3人並んで、声量を合わせるための立ち位置決めるのに一回テストして本番。本番になったらノブリンの声しか聞こえねぇ~。テストの時はさぼってたな。
で、再び立ち位置を変えてもう1トラック。それでもまだノブリンうるせ~。もう一回微調整して再トライ。
まぁ、ガッツある感じでいいんですけどね~(笑)

今日は順調に進んでまだ時間があったから「ALL THINGS MUST PASS」にジャンベを。
1テイク目はちょっとやりすぎって感じで、もう1回。先週、風邪でリハをさぼったノブリンですが、なかなかいい。
あ、今日も調子悪そうだったね。よくがんばりました。
そしてさらにノブリンが曲の後半にタンバリンを。その後全員でハンドクラップを録音して終了。
今日は完璧なペース配分。一切無駄な時間なく終わりました。

タカハシにコーラスを入れてもらって、完全に撮り終えた曲が6曲。途中の曲が2曲。全部で12曲の予定なんだけど、まだまだあるなぁ。ちょっとペースを上げていかないとな。
けど、ある意味、終わってほしくないんだよなぁ。この幸福な時間。




「限りなく永遠に近いブルー 」

限りなく永遠に近いブルー
僕らは同じ砂浜にいて 夜明け前 ほんの少し
とてもとてもよく似た夢をみた

限りなく永遠に近いブルー
次々と時代が打ち寄せてくる
海と空が出会う場所 遥か遥か遠い彼方から

限りなく永遠に近いブルー
今 君は地平線へ旅立とうとしている
愛し合った人にさえココロのすべてを伝えきれないまま

星の光が空に溶けてく 時は確かに回り続けてる
やがてすべてが通り過ぎた後の 誰もいない蒼い夜明けに

潮は満ちて 砂に残した 夢のかけら 波がさらってく
眩しすぎる まるで世界の 始まりのような
朝日に消えた Broken Heart

限りなく永遠に近いブルー
僕らはきっと忘れない 夜明け前 ほんの少し
あの時夢見た「約束の地」を

記憶の中の遠い砂浜 新しい日々に塗りつぶされても
何も言えずに見上げた星空 それは幻なんかじゃない

幸せでも不幸せでも 君の空が晴れていますように
あの日のうた あの日の夢 今も胸に
輝いている Glorious Days

1652粒の涙が乾いた夜明けに
レールの向こうの明日よりも
地図を持たない自由を選んだ
希望なんてどこにもなかったけれど
揺るぎない確かな決意だけが
未来へ続く今日を約束した

眩しすぎる まるで世界の 始まりのような
朝日に消えた Broken Heart


どこに隠すか? [ちゃんぷる]

ちゃんぷるのトイレシートを買うついでに歯磨き出来るガムも買ってあげた。
星型の棒状のガム。星型のギザギザで歯が磨ける。でもきっとちゃんぷるはゆっくり噛む事はないだろうな、ガブガブとあっという間に食べてしまうんだろう。

帰ってさっそくあげた。いつも食べた事のないオヤツをあげると、まずはどこかに隠そうとするんだけど、今日もやっぱりくわえたまましばらくウロウロ。

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だいたい寝室に隠そうとする事が多いんだけど、寒いからリビングのドアを閉めていたせいで寝室に行けず、ソファのクッションのあたりや、ちゃんぷるのオモチャを入れてある所や、開けっ放しになっていたクローゼットの中とかを覗き込んでは、「やっぱりいまいちだなぁ」って感じで10分位ウロウロしてた。
「いいからさっさと食え」って言うんだけど、そのうち「ク~、ク~」と情けない声を出すからリビングのドアをちょびっと開けてあげた。
ちゃんぷるは早足で寝室の方へ行った。
それからさらに10分位。
俺はこたつに入ってテレビでニュースを見ていたんだけど、ソファの脇からムシャムシャと音がする。見ると、ちゃんぷるがあっという間にガムをたいらげました。

やっぱり。

散々、隠し場所を探すくせに、結局食べちゃう。よくあるパターン。
最初っから食えばいいのに。

HERE [Book]

禅について学んでいるんだけど、最初のうちはぜんぜん(若干シャレです)ちんぷんかんぷんだった。
けど、前回の講座で「柱が終日動きまわっているのに、どうして私は動かないのか。」(これ、どういう事か分かる?)という言葉を読み解けた時、「禅」という空にかかっていた雲が一気に晴れて視界が開けていくような、そんな気がした。気がしただけかもしれませんが。

今日の講座での事。一人の僧が初祖達磨がなぜ西方よりやってきたかを尋ねた時の和尚の返答は「どこからお前は来た?」という言葉。さて、この言葉になんて答えるかっていう話で、その時俺が思っていたのは「ここから来た」という答えだった。それは裏を返せば「ここにいたらあなたが来た」という意味なのだけど、ドリアンさんに当てられた別の受講生が「最初からここにいる」と答え、それが正解。なんか「正解」っていう概念もすでに禅的ではないような気がしなくもないが。俺が思っていた答えと同意だから、俺も正解。
なんとなく分かってきたのかな?

そんな感じ。


ふりむくな
ふりむくな
うしろには夢がない

寺山修司名言集―身捨つるほどの祖国はありや

寺山修司名言集―身捨つるほどの祖国はありや

  • 作者: 寺山 修司
  • 出版社/メーカー: パルコエンタテインメント事業局
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る

高村光太郎詩集 (岩波文庫)

高村光太郎詩集 (岩波文庫)

  • 作者: 高村 光太郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1981/03
  • メディア: 文庫




HERE IS ALL.
この瞬間がすべて。

三線 [ちゃんぷる]

今日は寒かったから、「家から一歩たりとも出るものか」と思っていたが、空腹に耐えきれずランチパックとトッポの季節限定いちご味を買いに行ってしまいました。

そんで前に買っておいた酒粕で甘酒を作った。うまい。甘酒飲みすぎて腹いてぇ。

そんな訳ですっかりTVっ子のONOchanは昨夜テレビでやってた「3丁目の夕日」を観ました。
これ、しょっちゅうやってない?昨夜観たのは「続3丁目の夕日」だったけど、最初のやつも最後の方だけ3回くらい観てる気がする。

この映画のせいで昭和30年代がいい時代だったと勘違い100倍の奴がいっぱいいると思うが、その時代は今の比にならないくらい凶悪殺人事件が起きてるんだよねぇ。今の3倍くらいだっけ?もっとか?忘れた。
この映画は現代人の懐古の情を利用して大ヒットした、ラーメン博物館的映画だよね。役者はいいけど、ストーリーは並だよねぇ。それなりにいい映画だとは思いますが。

もし、何年後かに俺が青春を過ごした80年代後半をノスタルジーたっぷりに描いた映画が大ヒットしたら、同じように「あの頃はよかった」とみんな言うのだろうか。気持ちわりぃ。あの時代はけっしていい時代ではありませんから。情けない男とバカ女ばかりですから、あの時代の日本は。

懐古趣味もけっこうだけど、俺にだってそういうとこたくさんあるけど、でも、ひとつ言っておきたいのは、2012年だって夕日は美しい。

とは言いつつ、どんなくだらない映画やドラマであっても泣くべきところは泣く事にしてるので、「3丁目の夕日」でも観るたびに泣いたりする。
連れられて行った子供が帰ってくるシーンは何度観ても泣いてみたりする。

前に観てた時、なんか、金がなくて指輪の箱だけ買ってきて、そんで小雪が現実にはない指輪を指にはめて…みたいなシーンあるじゃない?そこんとこ観てて、俺は「あぁこんな女の子と結婚したい」と思ったんだが、連れは「何それ、バカじゃねぇの」みたいな事を言ってて、あぁなんてロマンスのかけらもない奴とガッカリした訳。

そんで昨夜観てたら、小雪が小説を読んで帰って来たのを観て、連れがいう訳よ「げー、竜之介なんかと絶対結婚なんかしたくないけど~。こんな金もない奴さぁ。金がすべてじゃないとか、こんな奴が言ったってぜんぜん意味ないんだよねぇ。だいたい背も低いしさぁ」って。

イヤミですか。それは。私に対するイヤミですか。

ところで、この3人はなんで一緒に暮らす事になったの?あんまり本気で観ようと思ってる映画じゃないから、いつも最初の方観てなくて、そもそもの始まりをいまだに知らないんだよねぇ。まぁいいか。

そんな感じで、テレビばかり見てますが、レコーディングに向けて、ぼちぼち三線の練習始めました。

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俺がギターを弾いていても、ちゃんぷるはだいたいシカトしてるんだけど、三線の音は好きみたいで膝の上に乗ってまったりしてます。
あぁ、だって名前がちゃんぷるだもんね~。沖縄行きたいね~。

僕はTVっ子 [My Life]

「BC5AMってどういう意味?」とかたまに聞かれるけど、意味はありません。「BCって紀元前?」とか聞かれるけど、そんな訳はない。
言ってしまえばただの記号です。

でも、この名前になった経緯はちゃんとある。
このバンドを始める事になって、バンド名どうしようかと考えていた頃、初代ドラマーのTHE MACKからメールが来た。「BBC(イギリスの放送局)の午前5時にゴキゲンなロックンロールが流れる、って意味でBBC5AMってどう?」みたいな内容。
放送局、いいね、午前5時、いいね。「星の光が空に溶けてく」時間だね。「ずっとサヨナラが言えずに窓の向こうがぼんやり色づいた」時間だね。そこに流れるロックンロールいいね。
けど、ちょっと長いなぁ。じゃあBひとつ取っちゃわない?って事でBC5AM。

BBCからBひとつ取っちゃった時点で、すでにこの名前に明確な意味は無し。
もともと俺は、どんなバンドか分かっちゃうようなバンド名は付けたくないなと思ってたからさ。だってその前にやってたバンドTHE BAD NEWSだよ。その前はSCRAP GARAGEだよ。なんか見え見えじゃん。その前なんかTHE HIGH-NUMBERSだよ。フーじゃんか。
最初の頃は「BCって、バーストシティでしょ~」とか「ハバナ3AMのパクリでしょ~」とか言われたけど、爆裂都市もポールも関係ありません。俺がやった事はBをひとつ削っただけだから。
俺にとってはBとCと5とAとMが並んでるだけ。見た目と響きが悪くなければなんでもよかった。別にBC/ECだってよかった。メタルじゃねぇけど。
最初はライヴのMCとかでもちゃんと「BC5AMです」って言ってたけど、そのうちめんどくせぇから「BCです」としか言わなくなった。いつかBだけになるかもね。

俺はあんまりテレビを観ないと思っていたんだけど、最近、実はテレビっ子なのではないかと思い始めている。
地デジってほとんどの番組で字幕付けられるのね。これ難聴者には嬉しい。快適なテレビライフ。デジタルばんざい。がんばらなくてすむ。たまに、たとえば石原さとみの顔に字幕がかぶったりした時は、「おい!字もっと小さくしろ」とか思うけどさぁ。まぁ、生放送のニュースとかだとだいぶ時間差だけどそれでもありがたい。ひかりテレビでも付いたらいいのに。
そんでブルーレイレコーダー買ってからは録画しといた番組にも字幕付けられるし、BSも録画しておけるし。前はアナログのDVDレコーダーだったからBS録画出来なかった。接続ちゃんとすれば出来たのかもしれんが。
BSってけっこう面白い番組やってんのね。最近では「宮沢賢治の音楽」とか女優の山口智子が向田邦子のゆかりの地を旅してたやつとか、面白かった。
洋画も吹き替えじゃないしさ。今度フェリーニの「道」やるね。あ、「吉原炎上」も。名取さん観たい。

今日は、元医師で作家の海堂尊(チームバチスタの人)がキューバに行き“革命家”ゲバラの医師としての功績を想うみたいなドキュメントを観た。
キューバはすべての人が医療を無料で受けられる。キューバと日本の違いって何だろう。
ファミリードクターと言われる小さな診療所の医師が海堂尊にゲバラの写真をプレゼントするシーンは静かな感動があった。海堂尊の「日本の医師もキューバの医師も思いはかわらない。けど日本は外野がうるさい。それは日本の医師が考える事ではなく、日本の人が考えなきゃいけない事」っていう内容の言葉が印象に残った。

同じ番組で来週は、浅田美代子が犬猫の殺処分をしないドイツを訪れるっていう内容みたいで、これもすかざず録画予約。

そんな感じで、BSけっこう面白い。
BSの午前5時にはゴキゲンなロックンロールが流れるって意味で、バンド名、BS5AMに改名してたらゴメン。

ときめき [Book]

キョンキョンのドラマ観た。
ほんの一瞬だけど、映ってたよねぇ。LA。跡地。
鎌倉ロッカーズの聖地。
内容がくだらなかったから(最初から期待してないけど)1回観てHDDから消去しちゃったから、確認できないんだけど。
毎週キョンキョンが観れるのは嬉しい。

キョンキョンが出てたドラマ、NHKでやってた「とんび」はまぁまぁよかった。読んでないけど、いかにも重松清原作っていう感じだった。
最近、重松清の本ぜんぜん読んでないな。「疾走」と「流星ワゴン」はなかなかよかった。

キョンキョンが出ていた映画、「転々」っちゅーのを最近観た。
これはけっこうよかった。三浦友和ああいう役もけっこう似合うんだね。訳ありで東京を散歩した末の「家族ごっこ」。オダギリジョーがカレーライスを食べながら泣くシーン、切なかったね。いい映画だった。

最近観た他の映画は、アパルトヘイト後の南ア、ヨハネスブルグ、スラムのギャングの少年が強奪した車の中に赤ちゃんがいたことから、人間性を取り戻してゆく物語「ツォツィ」。これもよかった。映画は現代で描いていたけど、原作はアパルトヘイト政策下の60年代が舞台になっているみたいだから、いつか読んでみたいと思う。
それから、公開時に劇場で観たデ・ニーロとアル・パチーノが共演した「ヒート」とか、久しぶりに「ユージュアル・サスペクツ」とか観た。

けど、最近観た中で、一番衝撃だったのは「ときめきに死す」だなぁ。昨夜観たんだけど。
ジュリー主演の80年代の映画。
何の予備知識もなく観始めたんだけど、ぶっちゃけつまんね~、おまけに何言ってるか分かんね~、ボソボソしゃべるからさ、いまいち聞き取れなくてさ。途中でもうやめようかと思った。
ジュリーの映画は「太陽を盗んだ男」が面白かったからさ、これも期待したんだけど期待外れだったかなぁ、なんて思いつつ、若き日の樋口可南子が綺麗だったから、とりあえず観続けてた。
ジュリーは決行の日を待つ暗殺者。その世話をする男と、娼婦として雇われた女の別荘での共同生活。
静かな映画。何度か出てくるジュリーのセリフで言うなら「涼しい」映画。ほとんど物語が動かない。
でクライマックス、やっと動いたと思ったら、あまりのあっけなさに「ここまで引っぱといてこれかい!」と突っ込む事すら出来ないくらいガッカリした直後、衝撃のラストシーン。
この映画、公開当時、俺は中学生だったと思うんだけど、その時に観ないでよかった。トラウマになるよ。
まぁ、そこそこ映画も観てきたから、ちょっとくらいの事じゃそんなにショック受けないんだけど。三島の「憂国」だって観てるしさ。そんな俺でも、このラストシーンは、それまでが延々と静かで押し殺した描写だったせいか、なかなかショックだった。
そして、軽く茫然としつつ、それまでのシーンが一気にフラッシュバックしてきた。終わってみれば名作でした。

で、気になったんでネットでいろいろ調べたりして、気がつけば朝になってた。
これ、原作が丸山健二だったのね。丸山健二はいつか読んでみようと思いつつまだ1冊も読んだ事がない。気になっている作家なんだよね~。
映画「ときめきに死す」は、ビートたけしが当時絶賛してて、映画監督北野武に影響を与えてるみたい。言われてみれば、そんな感じか。北野武の映画では俺は「HANABI」と「DOLLS」がいいと思うんだけど、静かで内にこもっているパッションとか、通じるものがあるような。あと青っぽい映像も。
観終わった後の感覚が何かと似てるなぁと思って考えたら、ヴィンセント・ギャロの名作「ブラウン・バニー」を初めて観た時もこういう感じだったなぁと。

そんな感じ。

「ときめき」と言えばさ、とても素敵な詩集に出会ったんだよ。


ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶

ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶

  • 作者: ジャック プレヴェール
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本



ジャック・プレヴェール、寺山修二の本の中に見かけたと思うフランスの作家だけど、今まで読んだ事なかった。
この前、ドリアンさんの講座で一篇だけ取り上げられて、すごくよかったからアマゾンで買った。
俺あんまりこういう「少年の心をもった大人」みたいな表現好きじゃないんだけど、帯に「子供のまま大人になった子供たちへ」ってコピーがあって、それが的を得ているっていうか。
そしてそれだけではなく、動物、自然への愛、抑圧、戦争への批判、政治への風刺なども感じられて、とてもいい。
ジブリの高畑勲監督の訳もいいと思う(原文読めないし知らないけど)。誰でも読みやすいと思う。
本の装丁もキュートですごくいいし、さらに紙の質感も。
詩とかに興味ある人にはお勧めだなぁ。

やっぱりハッピーな「ときめき」の方がいいよ。

ねぞう [ちゃんぷる]

BCのケータイサイトの管理は俺がやっているんだけど、スケジュールを編集しようと思ってアクセスしたら、キリ番っちゅーの?に当たってしまって、掲示板とか出てきてめんどくせ。
俺わりと当たる率高し。友達のバンドのサイトとかでも時々当たる。内気なボクはスルーしちゃいますが。スミマセン。
BCのサイトはキリ番に当たらないと掲示板が出てこないようになってる。どーせあんまり書く人もいない。けど、たまに書き込みしてくれる人もいるから、失くしてしまう訳にもいかず、というか設定解除の仕方が分からんし。
で、BCのサイトだからなんか書いとくかと思って、とっさに思いついた事を書いたのだけど、我ながらなかなかいい言葉だと思ったので、ここにも書いておこうかと。

「寝るまでは起きていたいが、起きるまでは寝ていたい」

そんな感じで、俺は眠くなってもなかなか寝ないけど、時間がきてもなかなか起きない。
そして、寝相がとてもいい。微動だにしない。目が覚めるまで、ほとんど寝た時と同じ態勢のまま。
最近じゃギター弾きながら寝る事はあんまりないけど、昔はよくギター弾いてて眠くなって寝ころんで弾いてたら寝ちゃって、起きたらそのままだったりした。
一度、朝起きたらしっかりネックを握ってた時は、自分でもすげーと感心した。ロックンロールの神がかり的な寝姿だったに違いない。さすがにピックは落としてましたが。

しかし、コイツはとても寝相が悪い。

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だいたいどこかに後ろ足をあげて寝てる。ソファの背もたれや、クッションの上とか。この写真だとこたつのふとんにひっかけるようにして。
寝がえりをうっても同じように後ろ足をあげてる。
それから、たまに走ってる。夢見てんだろうな。
寝言も言うし。どーせ「オヤツくれ」って言ってんだろ。

ちゃんぷるくん、俺を見習って、もうちょっとお行儀良く寝なさい。女の子に嫌われますよ。

神の子 [My Life]

今年は厄年本チャンなので、今日、鎌倉の鶴岡八幡宮に行った。

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特定の神を信仰することは、今までもこれからもきっとないと思うけど、やっぱり神さまの存在を感じる時はある。それは俺のココロか。

だいたい俺は、はちまんさまの幼稚園に通ってたんだ。

そんな訳で、去年に続き今年も八幡宮で厄除祈願してきました。

しかし、鎌倉はシャレた店ばかりが並んでいて、俺が暮らしていた頃とは全然違うな。
鎌倉特集の雑誌とかしょっちゅう見かけるしな。
子供の頃に友達の家の前の、メンコなんかやってたような小さな路地にさえコジャレたカフェなんかが出来てる。
カフェとか言うな、サテンと言え。

ちょっとやりすぎじゃねぇ?
昔、砂利道だった所もことごとく舗装されてるしさ。ハラジュクか?

ふと、俺が住んでた家があった近くの友達の家の方へ行ってみた。
車は途中までしか入れないくらいの狭い道なのに、そこもやっぱり舗装されて、脇に流れていたドブも埋められてた。

子供の頃、ひろちゃんが目をつぶって、俺とたっちゃんで「みぎ~」とか「ひだり~」とか方向を指示して遊んでたら、ひろちゃんってば、そのドブに頭っから落っこっちゃった。その時とっさに、たっちゃんがしゃがむようにして右足を差しだしたら、奇跡的にひろちゃんの右足首に引っ掛かった。
おおーっ!
やっぱ、はちまんさまの幼稚園に通っているぼくたちって神の子。とは、その時思わなかったが。
たっちゃんはそのまま踏ん張ってて、俺は慌ててたっちゃんのお母さんを呼びに行った。
たっちゃんのお母さんがひろちゃんの足をつかんで引っ張り上げた。ひろちゃんは額から流血してた。
だら~。
それから、ぼくたちの間で額から顔へ手を這わせながら「だら~」っと言うのが流行った。

あのドブももうない。たっちゃんの家はあった。こんな事言っては失礼かもしれんが、木造平屋の古~い家だ。表札にはお父さんとお母さんとお兄さんの名前はあったがたっちゃんの名前はなかった。

俺の住んでた家も木造平屋の狭くてぼろいトタン屋根の家だった。近所の友達はみんなそんな家かアパート(長屋って言った方がいいか)に住んでた。考えてみればみんな貧しかった。
鎌倉っていうとおぼっちゃまなイメージあるかもしれないけどそんな奴はごく一部だけで、小学校の友達なんか大体そんな感じだった。

もう25年くらい前かなぁ。今、両親が住んでいるアパートの近くに、ボロボロの今にも崩れそうな家におばあさんと猫が住んでた。いつも縁側で猫と一緒に日向ぼっこしてた。もうきっと、おばあさんも猫もこの世にはいないだろう。
その場所にも、軽井沢にでも建てときゃいいじゃねぇかっていう感じの、やたらとお洒落な家が建ってた。

NATIVE KAMAKURAN は少なくなっているんだろうなぁ。
鎌倉っていうブランドに憧れて移住してきた人たちが新しいKAMAKURAを作って、雑誌に取り上げられ、また発展して、そうしていつか、俺が知ってる景色は無くなってしまうのかもしれん。
けど、そういうものなんだろう。ちょっと寂しいけどね。
俺が子供の頃なんてまだ近所に藁葺き屋根の家あったんだよなぁ。

あ、録画しといたキョンキョンのドラマ見なくちゃ。鎌倉が舞台だって?

そんな感じで、厄除したんで恐いものなし。なんでも来やがれ。
俺はもうここから動かん。
みんな近寄って来い。道も場所も、時も未来も、音も言葉も。
足の裏で地球を転がしてやるぜ。

ここよりはじまる [Book]

一昨夜、アニメーション映画「銀河鉄道の夜」を10年ぶりくらいに観た。


銀河鉄道の夜 [DVD]

銀河鉄道の夜 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アスミック
  • メディア: DVD



「心が洗われる」とかよく使うけど、この映画は「ココロが透き通る」って感じ。これは賢治さんの原作に感じる印象と同じ。原作の世界観を壊すことなく、ほんとによく出来ている映画だと思う。
エンドロールの「春と修羅 序」の朗読も秀逸。

ただし、ジョバンニもカムパネルラも猫ですが。

だけど、登場人物を猫に置き換えている所が実は大成功だと思う。映画化されると原作を読んでそれぞれが持っていた人物のイメージを壊されてしまうっていう事がよくあるけど、猫にしたせいでむしろそういう危険が回避出来てる。
ちゅーか、逆にこの映画を観て以来、「銀河鉄道の夜」を読むとジョバンニもカムパネルラも猫の姿を思い浮かべてしまうんだよねぇ・・・・・。


銀河鉄道の夜 (扶桑社文庫)

銀河鉄道の夜 (扶桑社文庫)

  • 作者: ますむら ひろし
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1995/03
  • メディア: 文庫



ますむらひろしが登場人物を猫で描いた漫画「銀河鉄道の夜」がこの映画の元になっているんだろうけど、漫画と映画ではキャラクターが全然違う。
この文庫本には「銀河鉄道の夜」をより深く理解するためにも重要なブルカニロ博士が登場する初期形も収録されていて、お勧めです。

たまに書店で見かける名作を漫画にしたやつで出てる「マンガで読破 銀河鉄道の夜」っていうのは、俺は全然よくないと思ってるから読まない方がいいよ。

まぁ、なんにしても、原作を読むのが第一条件ですが。

賢治さんが妹トシを亡くした事をきっかけに書いたと言われている「銀河鉄道の夜」。生と死の物語。
ジョバンニの孤独、悲しみ。カムパネルラという親友の喪失。そこから始まる希望。「ほんとうの幸い」とは何か。

この物語は時折、もう何度も読み返しているけれど、その度に新しい感情の発見がある。いまだにすべてを理解しきれない。あまりにもスケールの大きな物語。
だからきっと賢治さんも何度も推敲を重ねて、それでも「永遠の未完」と呼ばれているように、この物語には終わりがない。どこまでも広がっていく。

今回、映画を観て考えた事。ラストシーン、ジョバンニは「カムパネルラはもう銀河のはずれにいる」と知り、そしてお母さんの牛乳を抱えて家へと走り出す。

銀河=MILKY WAY、牛乳=MILK 。

銀河をどこまでも行けるジョバンニの切符は、「ほんとうの幸い」を探す誰もが手にする事が出来るものなのかもしれない。

2012 [ちゃんぷる]

あけましておめでとう。

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忘年会から帰って来て、そのままずーっとダラダラしてた。
こたつに入って、テレビを観たりDVDを観たり、眠くなったらそこで寝て、たまに本を読んで、ノブリンがくれたそば食って、気がつけば2012年。そのまま夕方まで、同じようにほとんど動かずに過ごした。

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夕方5時過ぎになってやっと初詣に出かけた。
手を合わせて祈る気持ちは、去年までとはやっぱり少し違うと思う。
おみくじ引いたら大吉だった。いぇい。

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俺は2日から仕事。あ~、もうちょっとダラダラしたい。けど、そういう職種だからしょーがない。誰か、仕事のがんばり方教えてくれ。

なにはともあれ、2012年を迎える事が出来た事に感謝します。

2012年の荒野に、人知れず静かにしかし確実に発芽する。
そして少しずつ少しずつ、大地に根を張り、空に枝を伸ばす。
もっと深く、もっと高く。
その営みは誰にも気づいてもらえなくても、やがていつか、花が咲く。
少しでも多くの花が咲きますように。
そこに笑顔がありますように。