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動け! [Others]

今日もまた原発周辺のワンコの話です。もし、俺のブログをほんのちょっとだけでも楽しみにしてくれている人がいたら申し訳ない。けど、今、他の事に興味ない。
まだ、あそこで苦しんでいるココロがあるなら、その事を考え出来る事を発信していくのは、今まで何も知らず電気をむさぼり原発を許してきた自分自身のせめてもの贖罪。

やっと、ほんとにやっとって感じだけど、福島県が20キロ圏内のペットの保護をする事を決定した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110427-OYT1T00999.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110428k0000m040075000c.html

遅い。遅すぎるけど、福島県の決定に拍手。
国の方針はいまだに「検討する」だけど、保護の要望が相次いだため県独自の決定みたい。
記事によると保護したペットの特徴を県のホームページで公開という事らしい。

が、8日に俺が保護したコイツの情報はまだ載っていない。
mobile-sd 414.jpg
福島県双葉郡広野町上北迫字門沢の路上にて左前肢にケガをしていたため保護しました。
現在、いわき市保健所で預かっていただいてます。

雑種(?)雄 去勢無
短毛(黒、白、茶)
赤い革製の首輪

お心当たりのある方はご連絡をお願いします。

いわき市保健所 生活衛生課 0246ー27ー8592
俺のメルアド bc5am@yahoo.co.jp

いわき市保健所に2回ほど電話とメールで問い合わせしたんだけど、福島県の方に写真と情報は送ってあるとの事。いわき市保健所は管轄外だったのに受け入れてくれて職員さんもよくやってくれている。けど、やっぱお役所仕事ってすんなりいかない事もあるんだろう。

個人的にはチラシを作って保護した場所の広野町の人たちが避難している可能性がある20か所の避難所に送った。
いわきの友達サチ丸はチラシを貼れる所に配ってくれている。それからノブリンが保護した場所付近の家にポスティングに行ってくれる事になった。ほんとに感謝する。
今の所、情報は何もないけど、どうかみんなの想いが届きますように。

そこへ行っても、結局、何も出来なかったかもしれないけど、コイツの事だけは飼い主さんが見つかるように、もし引き取れない状況なら一時預かり先探し、また飼い主さんが見つからなかった場合の里親探しまで、出来る限り最大限の事はしようと思っている。

とりあえず明日からの福島県の保護活動でたくさんのココロが救われますように祈ろう。

しかし、国は何やってる。
とにかく遅い。うんざりする。
さっさと動け!
もうこんな国政なら捨てたほうがいいんじゃないかと思ってしまう。地方、地域でやっていった方がきっと国民のためになる。その上で日本を作っていった方がいいんじゃないか。内閣に権限なんか与える必要が感じられない。

それでも、今出来る事は国を動かすために働きかけを続けなくちゃいけないんだと思う。
原子力安全保安院と環境省の2か所が重要みたい。

原子力安全・保安院へのメール
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html

環境省、MOEメール
http://www.env.go.jp/moemail/

首相官邸へのメール
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

ペット可の避難所、仮設住宅の確保と増加を求める署名
http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html

ネットで出来る署名(英語)
http://apps.facebook.com/petitions/38/save-the-animals-left-behind-in-japan39s-radiation-evacuation-area/
http://www.thepetitionsite.com/24/Make-animal-starvation-illegal-in-Japan/

原発避難区域で活動している団体一覧(活動ブログなどあり、寄付など)
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10859883097.html

福島県が動いたように国を動かす事も出来る。引き続きよろしくお願いします。
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4.23 MOTION [BC5AM]

set list
①風と共に去りぬ
②SWEET19
③JERRY BEANS ROMEO & THE FINAL WORLD
④UNCHAINED MELODY
⑤ALL THINGS MUST PASS


「UNCHAINED MELODY」

Forget-me-not 静脈に触れる
壊してしまったね 君がくれた星空

I'm so sorry ココロが消えない
手を振っているよ ライラック 永遠にサヨナラ I love you

傷跡を残す ナイフの草原
探してたサンクチュアリ マグノリアの祈り

美しすぎて 何も見えない
木洩れ日に揺れるデイジー 森の奥へ続く道で

時は残酷 流れてゆくだけ

伝えきれなかったココロのすべて
いつの日にも君のそばに 美しい花が咲きますように

伝えきれなかったココロのすべて
罪と真実のメロディ 散らばる星空へ とどけ

夢を見すぎて 悲しげなアネモネ
言葉だけが自由だった あの時のふたり

ねぇ教えてよ ガドルフの百合たち
どんなひどい雨にも 決して負けない強さを

時が優しく 流れてゆくなら

伝えきれなかったココロのすべて
いつの日にも君のそばに 美しい花が咲きますように

伝えきれなかったココロのすべて
罪と真実のメロディ 散らばる星空へ とどけ

とどけ……

Forget-me-not 悲しげなアネモネ
木洩れ日に揺れるデイジー マグノリアの祈り

I'm so sorry ココロが消えない
手を振っているよライラック 永遠にサヨナラ I love you

伝えきれなかったココロのすべて
いつの日にも君のそばに 美しい花が咲きますように

伝えきれなかったココロのすべて
罪と真実のメロディ 散らばる星空へ とどけ

伝えきれなかったココロのすべて

美しい花が咲きますように

伝えきれなかったココロのすべて

放射能の空へ 

UNCHAINED MELODY……



今さらって感じだけど、ほんの少しだけ希望の光。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042123490057-n1.htm

俺の友達でも嘆願のメールをしたり署名を集めたりしてくれた人がいる。間違った世界を変えられるのはそういう彼や彼女たち。奇跡を起こす事が出来るのはそんな彼や彼女たち。
希望をありがとう。俺もがんばんなきゃ。
歌の中や、ネットの中だけでわーわー言ってたって、行動しなけりゃ何も変わらない。
人それぞれ、いろいろなやり方があると思う。以下のリンクはその一例。
引き続き、よろしくお願いします。

首相官邸、環境大臣などへの嘆願書、メールで呼び掛け
http://inunekokyusainowa.la.coocan.jp/hisaidoubutukikin.html

原子力安全・保安院へのメール
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html

環境省、MOEメール
http://www.env.go.jp/moemail/

原発避難区域で活動している団体一覧(活動ブログなどあり、寄付など)
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10859883097.html

ペット可の避難所、仮設住宅の確保と増加を求める署名
http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html

地球生物会議ALIVE
http://www.alive-net.net/companion-animal/saigai/youbou20110411.htm

ネットで出来る署名(英語)
http://apps.facebook.com/petitions/38/save-the-animals-left-behind-in-japan39s-radiation-evacuation-area/
http://www.thepetitionsite.com/24/Make-animal-starvation-illegal-in-Japan/

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 [My Life]

あれから、ただただ無力感しか感じる事が出来ず、ブログなんて書くつもりもなかったが、最終局面をむかえた今、もう一度だけ発信することにした。

原発20キロ圏内が警戒区域になる。残されたものたちはいよいよ絶望的な状況になる。
http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY201104190620.html

これが現実。
http://ameblo.jp/dog-rescue/entry-10866324798.html
http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-entry-2053.html#
心臓の弱い奴は見ない方がいい。

それからこれは岩手県宮古市のニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110417-00000046-jijp-soci.view-000


もう拡散希望だとか、遊びみたいな事は言わない。個人で考えてくれ。


首相官邸、環境大臣などへの嘆願書、メールで呼び掛け
http://inunekokyusainowa.la.coocan.jp/hisaidoubutukikin.html

原発避難区域で活動している団体一覧(活動ブログなどあり、寄付など)
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10859883097.html

ペット可の避難所、仮設住宅の確保と増加を求める署名
http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html

地球生物会議ALIVE
http://www.alive-net.net/companion-animal/saigai/youbou20110411.htm

ネットで出来る署名(英語)
http://apps.facebook.com/petitions/38/save-the-animals-left-behind-in-japan39s-radiation-evacuation-area/
http://www.thepetitionsite.com/24/Make-animal-starvation-illegal-in-Japan/



あの日からずっとこの日常が夢じゃないかと思う不思議な感覚が続いている。
人間のいない死と隣り合わせの世界にいたあの犬たちの熱と息遣いだけがリアル。
もし俺の命ひとつと引きかえにそこにいるすべてを救えるのなら今すぐにこの手首を掻き切ってやる。が、そんな力はない。

みんな死んじゃうのかな。

結局、何も出来なかった俺に、高額の資金援助をしてくれた友達、同じ涙を流してくれた友達、同じ痛みを感じてくれた友達、励ましの言葉を送ってくれた友達。たくさんいると思っていたが実は両手で数えて余るほどしかいなかった友達に本当のSOUL MATEに感謝する。それから、俺の家族に。

このココロは消えそうもない。今まで何も知らなかったという罪の意識。
すべての無関心を憎みます。

こんな事は間違っている……。
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時間がない [Others]

やはり、原発周辺、検問厳しくなっているみたい。
今まで20キロ圏での検問だった所が30キロ圏に変わっていたり、場所によっては30キロ圏ですでに立ち入りが出来なかったり。

さらに恐ろしい情報。
ただし、真偽は確認していませんが。

20キロ圏内に残されている動物の“駆除”が始まったと。
牛に関しては何もしない事が決定(安楽死も含む)。

みごろし。

命を命と思っていない政府。

もう、時間がありません。

こういうの今どきは、「拡散希望」っちゅーの?

頼む、署名や嘆願書などは、数が必要。
みんなの力で、行政を動かしてくれ

みんなのブログやmixi日記に「拡散希望」。


首相官邸にメールで呼び掛け(犬猫救済の輪)
http://inunekokyusainowa.la.coocan.jp/hisaidoubutukikin.html

原発避難区域で活動している団体一覧(活動ブログなどあり、寄付など)
http://ameblo.jp/japandisasteranimals/entry-10859883097.html

地球生物会議ALIVE
http://www.alive-net.net/companion-animal/saigai/youbou20110411.htm

ペット可の避難所、仮設住宅の確保と増加を求める署名
http://www.n-d-s.tv/pet-rescue/shomei.html



夜が明ける頃、再び原発30キロ圏内、20キロ圏内を目指し、出発します。
待ってろよ、わんこ達。
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愛人愛犬愛国 [Others]

ついに20キロ圏内は警戒区域に設定方針だって。そして避難区域は拡大。

警戒区域っていうのは、今までよりも立ち入りが困難になるという事。退去命令も出せるみたい。

避難区域拡大って言うけど、どこに避難場所を用意した?

俺が行ってきた広野町は拡大した区域に入ってなかった。だってそこに何時間もいたのにいわき市街地と同じくらい(どこの街とも同じって意味ね)の放射線量しか検出しなかったんだから。俺はその先の楢葉町、原発から約15キロの所まで行った。
それで、この値。

原発の南側は風向き的に放射線量が少ないんじゃないのかな?分からんよ。これは無知な俺のまったく勝手な考えだから信用しちゃいかんよ。

放射性物質って花粉みたいなものだって?
だったらさ、花粉飛散予報出来るんだから、放射線飛散予報も出来るだろ。風がどの方角から吹くか予報出来るだろ。どの地区に飛ぶ可能性が高いか予報出来るだろ。
やれよ。
なんでやらない?意味もなく円周で20キロとか30キロとか適当すぎる。
それで、安全だと言ってた30キロ圏外の地域に今になって避難しろと言う。
そこにいる住民、そして動物たちの避難場所は用意されていない。
馬鹿か。

最初から、何もかもちゃんとやっていれば、広野町の水道も復旧出来たのではないのか。あの地区は比較的安全な地区だったのではないか。俺が出会った犬たちもこんな悲しい想いをしないですんだのではないか。
何度も言うが、素人考えなんで、信用するなよ。

しかし、馬鹿すぎる。この政府。

本気で権力行使すれば、住民たちの避難所、もちろんペットや動物たちの避難場所も確保出来るはず。空いている国有地が全国にどれだけある?俺んちの近くにだってあるぜ。使えよ。バカ。

大事な所で権力使えっちゅーの。大事な所で金使えっちゅーの。
ゆく当てのない避難民の為に、受け入れ先のない動物の為に、横浜アリーナ占拠しろよ。東京ドーム占拠しろよ。たとえ誰かに嫌われても、国民助けろよ。救える命、救えよ。

また住民の方やそこにいる動物たちの苦難が増え、20キロ圏内に残された動物たちは絶望的な状況になってきた。

俺は、この政府、絶対許さない。管も枝野も、どこにいるのかよく分からん小沢も。自民党の谷垣も同じ。

やれよ。お前ら。

政治家を志したなら、少しでもこの国を良くしたいと大志を抱いたのなら、ここでがんばれよ。
地べたはいずりまわってがんばれよ。

俺は行きます。再び現地へ。少なくともあいつらより、この国を愛している。
頭にくるぜ、まったく。
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その先の覚悟 [My Life]

いよいよ、反原発の運動が起こり始めた。

今日は各地でデモがあったらしい。
東京でもいくつかあったみたいね。

しかし、原発推進派の石原都知事再選。
これ、どういう事?

デモに行って選挙に行ってないの?
遊んでんのか!

本気で考えようぜ。

この前この目で見てきた、今、起きている悲劇。
福島第一原発は首都圏の電力を作りだしていたって事。福島県は東北電力の女川原発から供給されている。
首都圏は、40年間、その電力で繁栄してきた。俺は、そんな事すら知らずに、のうのうと生きてきた。 

この前も書いたが、80年代、多くのアーティストが反原発を歌った。「サマー・タイム・ブルース」「計画通り警告通り」「チェルノブイリ」等など。
で、俺はそういうアーティストを見て「カッコイイなぁ、ロックだなぁ」とか思ってた。ただのバカ。

デモに参加して選挙に行ってない人がいたら、斎藤和義を称賛して選挙に行ってない人がいたら、高校生の俺と同レベル。

やるなら本気でやれ。
俺はもう同じ間違いをしたくないから。

よーく分かった。この目で見てきた。この手で触れてきた。このココロで感じてきた。放射能の恐怖を味わってきた。

だから本気で言うよ。
もう、原発はいらない。

誰かが歌う反原発ソングに酔いしれるのもいい、デモに参加するのもいい。

でもね、それで「カッコイイなぁ、ロックだなぁ」って言ってるだけなら高校生の俺。ただのバカ。

必要なのは「その先の覚悟」。

現実的に考えよう。この国から、原発を無くすために何をしなければいけないか。

原発をすべて止めたら、もしかしたら、経済はもっと落ち込むかもしれない、失業者が増えるかもしれない、給料は上がらないかもしれない。
それでも、原発はいらない。
その「覚悟」を見せないとさ。

とりあえず、今日言いたかった事は、「選挙に行かずに反原発気取ってんな」って事。

俺は本気でうんざりだ。原発はいらねぇ。
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原発30キロ圏内の犬 [Scene]

3月の終わり、住民たちが避難してしまった福島第一原発20キロ圏内にたくさんの動物が残されている事を知った。
その動物たちを保護したり世話をしに、立ち入り禁止区域に入っている人たちの事も知った。

4月1日、そこに行きたいと思った。思ったけど、俺には何の経験も知識もない。何が出来るか?

4月2日、気仙沼沖で屋根の上で漂流していた犬が救助されたニュースを見た。素晴らしい事だ。3月11日からずっと漂流していたのなら3週間。すごい生命力、精神力。
まだ、間に合うと思った。そこに行く事を決心した。
決心はしたものの、今まで感じた事のない恐怖感があった。放射能。被曝の恐怖。

ネットでとにかく情報を集めようと、毎日、仕事が終わってからパソコンを開いていた。
その中で、個人で保護活動をしている方と連絡を取る事が出来た。
被災地である福島の友達も道路状況やガソリンスタンドの情報を教えてくれた。

俺の知識や経済力では、きっと保護する事は出来ない。それでも、ご飯を食べさせてあげる事くらいは出来るだろうと思った。

4月5、6日、現地へ持って行くためのドッグフードやその他必要なものを買い、ネットから地図を印刷した。

4月7日、仕事が終わってから少し寝ようと思ったが一睡も出来なかった。やっぱ、放射能、怖い。
23時30分、家を出た直後に地震。車がワッサワッサと揺れた。が、鈍感な俺は最初「風が強ぇ~なぁ」と思った。その後、連れから電話で、やっぱ地震だったと分かった。宮城沖で震度6強。慌ててラジオをつけた。「何でこんな時に」って感じだけど、戻る気にはならなかった。

4月8日、0時30分、ノブリンの家に到着。テレビ、ネットで道路情報、原発情報を確認。常磐道、通行止め。「行けないじゃん」。下道で行く事も考えた。しばらくして通行止め解除。原発は異常なし。ちゅーかすでに異常。
3時30分ごろ、ノブリンのいびきに悩まされつつ、寝た。
5時、携帯のアラームが鳴るより5秒早く目が覚めた。なんだ俺、やれば出来るじゃん。
もう一度、覚悟を決めて、一人、出発。ノブリンが作ってくれたお弁当持参。

いわき四倉に着いたのは7時50分ごろ。そこから6号線へ、いわき市久ノ浜は津波の被害がすごかった。そのまま北上すると、すぐに原発30キロ圏内。

30キロ圏内に入ったとたんにまさにゴーストタウン。たまに車が通るくらい。とりあえずマスク着用。

ここから、一生忘れる事は出来ないと思える「14のココロたち」との出会い。
全部書いておこう。

いわき市を出て双葉郡広野町に入ってしばらくすると左側にいた。
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国道沿いで車も多少通るから、リードをつけたら「ついてこいよ」とばかりに喜んで住宅地の方へ走り出した。きっと飼い主さんとの散歩が大好きだったんだろう。引っ張られて一緒に走った。走っていたら前から歩いてきたのがコイツ。
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足が泥だらけになってる。ぶさカワイイ。水をたくさん飲んだ。国道沿いで会った奴に興味しんしんでちょっかい出すから「わん!」って吠えられてた。
もうこのまま置いていくのが辛くなっちゃってネットで知り合った方に電話。でも、「衰弱が激しかったり、特別保護が必要ではないなら、その後の責任も重いし、それに飼い主さんが帰って来た時に会えなくなる可能性が出てくるから、ココロが痛むと思うが、放してください」との事。
俺、甘ちゃんだった。
リードを外すと2匹で一緒に歩き出した。しばらくついて行った。2匹が立ち止まった屋根がある場所に洗面器にフードを入れて置いた。さよなら。

車に戻って国道から住宅地に入ると犬の声がしたから、外に出て見たら家の庭先に、繋がれたリードを目一杯伸ばして呼んでいた。
とりあえずインターフォンを押してみたが応答なし。まぁ当たり前か。でも、時々帰って来ているみたいでフードは少しだけど皿に入っていた。フードを足した。水がぜんぜんなかったから、庭の水道をひねってみたら出ない。そうか、断水、復旧されてないんだ。持ってきた水をたっぷり入れておいた。

一旦、国道に戻り、少し北上してまた住宅地に入ったら、兄弟なのか親子なのか2匹で路上に寝そべっていた。
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まずコイツはやたら人懐っこい。
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こっちの方はちょっと控え目。
2匹と遊んでたら、後ろから声がするんで振り向くといた。
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「おいで」って呼んでも来ないから、ごはんと水を持って行った。
そこはゆるい坂道だったんだけど、坂の上の方ばかり見ている。飼い主さんが帰ってくる方角なのかな?横顔が凛々しいクールな奴。フードはあまり食べなかった。そのうち行ってしまった。

そうこうしてると、けたたましい声が。フェンスの中で大声で呼んでる奴がいた。
ピンポンしても応答なし。庭を見ると、ここも世話をしに帰って来ているみたいでフードはたくさんあった。水だけ足しておいた。

で、そろそろ行こうかと思ったら、さっきの人懐っこい奴が俺の足にしがみついて離さない。もう、ほんとに悲しくなる。辛い。何度も何度も頭を撫でて、「がんばろうな」って言う。
辛いけど車に乗って走り出したら、控え目な方が「わお~ん、わお~ん」って吠えてる。俺には「行かないで」って聞こえる。
マジで泣く。

原発さえなければ。
そこの住宅地はきれいな家が多く、損害もあまりない。
原発さえなければ、普通に幸せな生活を送れていたはず。だってこの子たちは電気なんか無くったって、そこに家族がいてくれれば、きっと幸せなんだと思う。
それに、だいたいあの原発の電気はここに暮らす人のためのものでもないんだから。
ごめんね、ごめんね、ごめんね。

走り出してすぐ、同じ住宅地の中で会った。
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長い毛が絡まり汚れている。ほんとはふわふわできれいな毛並みなんだろう。風が吹いて揺れている毛の奥で体格に似合わないつぶらな瞳で俺の事をじっと見ていた。

そこに現れたのがちょっと小さめのコイツ。
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コイツは俺が近付くと離れる、けど俺が離れるとついてくる。内気な子。

路上に洗面器があった。中はフードのかすが付いていた。ここの住民か餌やりに来た人か、誰かが置いて行ったんだろう。フードを入れて、次の日は雨の予報だったから、近くにあったゴミ捨て場の脇に少しでも雨に濡れないようにして置いた。

再び国道に戻り少し北上すると検問が見えてきた。いよいよ20キロ圏。やだなぁ。警察、やっぱ苦手。現地に来てしまったら、放射能の恐怖なんてほとんど感じなくなってた。わんこ達に会ったからかもしれないけど。
検問嫌だけど、20キロ圏内はもっと辛い状況になってるはず。だから行かなくちゃって思っていたら、また声がする。検問手前で左折。ゆっくり走っていたら犬小屋がある家が見えた。行ってみたけど、いない。「連れていってもらえたのかな」と思っていたら、ちょうどそこの家の人が車で来た。挨拶だけして退散。
その後、ゆっくりと走ってみたけど、結局見つけられなかった。

国道をそれちゃったんでそのまま迂回を続けていたら、道路で遊んでる奴がいた。車を止めて降りたら、そこも飼い主のおじさんがちょうど帰って来ていた。少し話をした。「ウチは3日に1度くらい来てる。じゃないとコイツ死んじゃうから」って言ってた。最後に「みんな、置いていってしまったからなぁ……」と言ってた。

急に指示が出て避難した住民の人たち。たとえ犬を置いて行ってしまったとしても、その人たちを責めることは絶対に出来ない。避難バスにペットは乗せてもらえなかった。ペット同伴可の避難所は少ない。残っていても水は出ない。たとえば小さな子供がいる家族や年配の方がいる家族、病気の人がいる家族は避難せざるを得なかっただろう。みんなそれぞれ究極の選択を迫られたに違いない。どんな気持ちでペットを置いていったのだろう。どんな気持ちでリードを放したのだろう。「せめて、生きていてほしい」と願ったに違いない。

その時、一番最初に出会った奴がいた。「こんな所まで来てんのか」。話をしていた住民の人は「見かけない犬だなぁ」と言ってた。「お~い」って呼んで追いかけてみたけど、よその家の生け垣を入って行ってしまった。

その後20キロ圏内に入ろうと思ったが、「さっき検問の手前まで行ったから、それを見られていて、不審な奴だと思われていたら嫌だなぁ」とやっぱ警察苦手な俺は思い、地図を見て6号線ではなく35号線から20キロ圏内に入ろうと決めた。

山の方の35号線を北上していくと、そこにもやっぱりいた。
ちょうど古い民家の前、その家にも犬がいてワンワン吠えてた。車を停めて近づくと、なんか慌ててる感じ。ちゅーか怯えていた。「大丈夫、おいでおいで」って言ったけど逃げ出した。そしたら、左前足を怪我してるみたいでびっこひいてた。あまり追いかけないほがいいと思って、そのまま民家に声をかけてみた。おばあさんが出てきた。
怪我をしている犬がいると話しているうちに、その家の裏の方に入ってしまった。おばあさんは「どうぞどうぞ」と一緒に来てくれた。
結局その家を一周して道路に出た所で、持っていたオヤツを出して、ちょっとずつ近づいた。
最初は怯えていたけど、オヤツの匂いを嗅いで一つ食べてくれた。そしたら安心したのか、おなかがすいているらしく、「もっとくれ」とオヤツの袋に顔を近づけた。馴れてもらうために結局オヤツ一袋食べちゃった。洗面器にフードと水を入れて持って行くと3分の2くらい食べた。食欲はあるみたいでよかった。

見ると体は汚れていて、左前足から血が出ている。首のあたりにも血のようなかたまりが付いてる。
おばあさんに「動物病院ってありますか」と聞いたけど、そのあたりでやってる所がある訳がない。けど、いわき市になら有名な所があると言う。
スクリーニングのために、手帳にいわき市保健所の電話番号を書いておいたから、とりあえず聞いてみようと電話した。
保健所の職員さんは親切だった。「動物病院だと費用がかかるし、被災動物受け入れをしていないと、飼い主さんが見つかるまで預かってくれたとしてもその分の費用を請求されてしまうから、ウチで預かります」と言ってくれた。怪我もみてくれるし、情報公開もしてくれると。
そのかわり、迎えに行くのが3時間後くらいになると言う。それなら、俺が連れていこうと。
最初から、チャリンコはいざという時はどこかに置いておくつもりだったけど、幸い住民の方がいる民家の前だったし、さらにいい事に同じくらいの大きさの犬を飼っていたから頑丈なリードを貸してもらえた。俺が持ってるリードはちゃんぷるの細いやつだったからね。

荷台に乗せる時こそ、少し怖がっていたけど、乗ってしまったらおとなしくしてくれた。
おばあさんに「後でまた来ますけど、まだいらっしゃいますか?」と聞くと、「私ゃ、ずっとここにいるよ」と頼もしい言葉。放射能かかってこいって感じですか?いや、笑い事じゃないんだけど。

保健所に行く事にしたけど、気になるのは殺処分。こんな時だから、殺処分はないと聞いていたけど。
心配でもう一度ネットで知り合った方に電話。その方が活動しているのは原発より北西だから、俺がいる南側では受け入れ先の当てもなく、やっぱり、いい対応だった保健所を信用して連れていく方がいいという判断。

走り出したら、最初は俺に顔を近づけたりしたけど、すぐにふせをして顔だけあげて、いわきの保健所に着くまで1時間、ずっと後ろを見ていた。自分が暮らしていた場所から離れていくのが分かるのかなぁ。

途中、停車していると、大きな白い奴が近寄ってきて、俺の事をじーっと見てる。
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怪我してる奴を早く連れていきたいけど、ほっておくのはかわいそう。荷台のアイツもそう思うだろう。
ごはんと水をあげた。コイツもなかなか離れてくれなくて辛かった。写真じゃ分からないけど、ハナがちょっと右に曲がってて、でもカワイイ顔なんだよね。

そこからしばらく行くと、古い店の前、たぶん看板にブリジストンって書いてたから自転車屋だったんかなぁ、営業していた雰囲気はなかったけど、きっと地震の揺れでガラスが全部割れてしまった店先で、じっと座っていた。
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きっと、家族の帰りを待っているんだろう。
ごはんと水を出したけどあまり食べない。まわりを見たら物置の所に誰かが置いて行った紙袋に入ったフードが残っていた。そのフードを洗面器に入れ、さらに足して置いてきた。

そこから少し、ほんとに30キロ圏を出ると、徐々に車が増えてくる。人がいる。放浪わんこもここまでくればなんとかなるのにと思ってしまう。

1時間近く走って保健所に到着。
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ずっとおとなしくいい子でした。
職員さんは管轄外の地区から連れてきたのにほんとに親切にしてくれた。
とりあえず良かった。情報公開の為に保護した場所の住所が必要なため、おばあさんに聞いて戻ってくると約束。どうせ、スクリーニング受けるつもりだったし。
怪我が治って無事に家に帰れる事を祈る。

保健所からおばあさんの家に向かう途中、国道で通せんぼをしていた奴。
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コイツもちょっとシャイな奴だった。危ないから通せんぼはもうしちゃダメだよ。

おばあさんの家に着いてリードを返し、住所を聞き、お礼を言うと「こっちこそ犬を助けていただいてありがとう」と言ってくれた。おばあさん、放射能なんかに負けないでくれよ。けど、ちゃんと検査受けてくれよ。いざという時はちゃんと逃げてくれよ。

そのまま35号線を北上。いよいよ検問。正直に「犬にごはんあげに行く」と言った。免許証見せて、「まぁ、自分の家じゃないんだけどね」とか言って。そしたら「車も横浜から持ち込んでるの?」と聞かれて「そうです」と言うと「ではお気をつけて」とあっさり通してくれた。なんだラクショーじゃん。
とは言っても20キロ圏内。警察より怖い放射能。さらに進んで行ったけど山道で何もない。時間もあまりなくなったから6号線方面へ。楢葉町、地図で見るとだいたい原発から15キロくらいの所まで行った所で時間切れ。6号線を南下。

途中、ひたすら、何かを探すように、ちょっと早足でまっすぐ歩き続けている奴がいた。大きな黒い奴。ちょっと先回りして、来た時に「おい」って声をかけてみたけど、ちらっとこっちを見ただけでそのまま歩き続ける。車に乗ってゆっくりとそいつの横を走ったけどぜんぜん気にしてない。写真撮るのも悪いような気がしてしまって、「がんばれよ」って声かけてさよなら。

その後は誰にも会わなかった。

いわき市保健所に着いて、保護した場所の住所を教え、さらに俺の住所や連絡先を聞かれてから、保護したアイツの事を聞いた。
怪我は骨折している訳ではないみたいで、擦り傷で血が出ているだけだと思うから、安静にしていれば治ってくるだろうと言ってた。もう一度きちんと検査するとは言ってたけど。
気になる被曝量もたいした数値は出なくて特に問題はないと言っていた。
今後はいわきで写真を撮って相双保健所から情報を出すと言ってた。家族に会えるといいな。

それから職員さんの話ではこんな状況だからペット専用の保護施設を用意するっていう話も出ているって言ってた。それは是非早くしてくれ。
現場の職員さんはこんながんばってるのに、上の奴ら、ちゃんと考えろ。
もう時間がない。

そんで俺のスクリーニング結果ですが、200cpmって、ぜんぜん何の問題もない、いわき市街地と同じレベルだって。除染の必要ももちろんなし。
ビビりまくってた1週間を返せという感じ。
まぁ、もちろん風向きだとか、その場所とかいろいろな要因があるのだろうけど。
それにしてもこの低い数値。なんか笑っちゃう。

けど、これでよく分かった。
行政による風評被害。
シャレにならんよ。恐怖をあおりやがって。
どれだけ死んだと思ってんだよ。放射能は当然出ているだろうけど、もっときちんと調査しろ。助けられる命がまだたくさんある。
地震は天災だけど、津波は天災だけど、原発は人災。
長くなったから、この話はまた今度でいいや。

正直、行ってよかったとか、達成感とかそんなものない。むしろ無力感の方が近い。
ただただ辛く悲しい現実があった。それでも彼らは生きていた。
昨日からふと一人になると彼らの事を思い出して泣いてしまう。

20キロ圏内には1時間くらいしかいなかったし、もっと内側のほんとに悲惨な現実を俺は見なかった。
俺が長くいた30キロ~20キロ圏で出会った犬たちは比較的元気だった。住民の方には3組しか会わなかったけど、誰かがごはんを置いていたり、世話をしているのだろう。

ただ感じた事は、彼らは人を求めてる。会うとほんとに嬉しそうにする奴ばかりだった。
もし、行ってみようという人がいたら、ほんとにただ撫でて話をしてやるだけでもいいと思う。
俺のスクリーニングの結果を見ても、20キロ圏手前で保護した犬の結果を見ても、原発の南側30キロ圏では、それほどリスクがないように思える。原発が今以上悪化しなければの話だが。長時間いなくていい。
彼らのココロを救ってほしい。
そういう人、いない?
ほんとに辛い気持ちになるし、悲しいし、これがいい経験になるとかそんな話じゃないし、自分のココロは決して晴れないよ。
でも、彼らは待ってるんだよ。人を信じて。

俺はまた行きたいと思っている。
一度覚悟したから。
もう時間がないよ。

そこに行かなくても、やれることはある。
ネットで「ペット」「避難所」「仮設住宅」「署名」「原発」など検索してみて。
俺ももう一度いろいろ調べる。

もうみんな、いい加減、暗い話には飽きたかもしれないけど、まだまだ闘ってるココロがあるって事。
忘れんじゃねぇよ。
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名も知らぬ「君」へ [Others]

生きてほしい

生きてほしい

必ず

生きていてほしい


今日

福島第一原発

約30~15キロ圏で出会った

14のココロたち


生きてほしい

ただ

生きていてほしい


リードをつけたら「ついてこいよ」と走り出した「君」も

泥んこの足で歩いてきた「君」も

小屋に繋がれた鎖を目一杯に引っ張って姿を見せてくれた「君」も

立ち去ろうとした俺の足にしがみついてなかなか離してくれなかった「君」も

走り出した俺の車に「行かないで」と叫んでいた「君」も

遠くを見る横顔が凛々しいクールな「君」も

フェンスの向こうで一生懸命大きな声で呼んでくれた「君」も

本当は長くて綺麗なはずの毛並みの奥のつぶらな瞳で俺を見上げていた「君」も

近づくと離れるくせに離れるとついてくる内気な「君」も

足を怪我してびっこをひいていた「君」も

停車中の俺の車に駆け寄ってきてくれた「君」も

ガラスがすべて割れてしまった店の前に座って家族の帰りを待っている「君」も

国道で通せんぼをした「君」も

何かを探すようにひたすら歩き続けていた「君」も


生きてほしい

ただただ

生きていてほしい


俺は「君」の頭を撫でてあげる事は出来たけど

「君」の名を呼んであげる事は出来なかった


いつか

「君」の名を呼んで強く抱きしめてくれる「君」の家族が

帰ってくるから

「君」の大好きな「君」の家族は

絶対に「君」を裏切らないから

信じて

生きてほしい

お願いだから

人間を信じて

生きていてほしい


必ず

また

家族みんなで暮らせる日が来るから

その日まで

絶対に

生きていてほしい


福島を去る時

「君」と離れるのが悲しくて

たくさん泣いた


俺は

一生

忘れない
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非常線をぶちやぶれ [My Life]

ぶちやぶるまでもなく、けっこう簡単に検問通れた。
現在20キロ圏内。

人はいない。犬ばかりがいる。

ケガをしていた犬を保護した。

みんないい子ばかり。

悲しく辛い。

時間なので帰ります。

「明日なき世界」の明日へ [My Life]

仕事を終えて家に帰る。玄関を開ければ、鍵を開ける音を聞いたちゃんぷるがすでにそこに待っている。それから、俺の姿を確認すると慌ててオモチャを取りに行く。靴を脱いで部屋に入るとオモチャをくわえたまま、飛びついてくる。俺はちゃんぷるを抱き上げて、頭をなでる。
それから、「散歩に行こう」と言う。服を着るのが嫌いなちゃんぷるに無理やり服を着せる。
Image413.jpg
嫌いな服でも着せられてしまったら、「早く行こうぜ!」ってドアの前で開くのを待ってる。
Image414.jpg
外に出たら、ちゃんぷるは張り切って歩く。俺はちゃんぷると話しながら歩く。
近所を一周して、帰ってきたら風呂場でちゃんぷるの足を洗う。後ろから抱えてやるとお利口にしてる。順番に足を上げる。
ドライヤーで乾かし終わると、ちゃんぷるはオヤツをねだる。「しょーがねぇなぁ」と思いながら、オヤツを少しあげる。

たったそれだけの日常が俺にとっては何ものにも代えられない、かけがえのない大きな幸福。

それが、ある日突然、失われてしまったとしたらと考えると、胸が張り裂けそう。
ある日突然、家族と離れ離れになるという事。そんな不幸は無い。人も犬も。
脆くて弱い俺のココロは壊れてしまいました。

原発を否定する事は簡単だろう。
でも、なんであの時、80年代、キヨシローや佐野さんやブルーハーツやその他にもたくさんの人が原発に反対した時に、俺はなんでもっと本気にならなかったのだろう。
なぜ原発の無い日本を作れなかったのだろう。25年も猶予があったのに。
それどころか、首都圏に暮らす俺は原発の作りだす電気を享受してきた。
家で本を読んでいればこんなに馬鹿にならなかったのに、ネオンの街ではしゃいでた。
キャンドルの方がロマンティックなのに、過剰なイルミネーションを見て「きれいだね」なんてくだらない事を言ってた。
うちわの方が風情があるのに、クーラーの部屋でだらだらしてた。

そして今、そこにいる彼らの犠牲の上に、俺はギターを鳴らし、歌を歌っている。
もう、うんざりだよ。

あの時、俺は何も出来なかった。
16年前、俺が生まれた街、神戸が崩壊した時。
1ヵ月後、被災した親せきのおっちゃんをお見舞いに行った。でもお見舞いになんてならなかった。
瓦礫の街に立ち、ただただ茫然と涙を流し、線香の煙がたつ場所でひたすら手を合わせる事しか出来なかった。
そんな俺に、神戸の人たちは生きるという事の勇気を教えてくれた。
避難テントから聞こえるスターティングオーバー。崩れかけた商店街のシャッターに書かれた無数のメッセージ。天井が崩れ落ちそうな店で営業している定食屋と平然とそこで飯を食う人たち。
そして合言葉のように誰もが笑顔で「がんばろや」と言う。
俺は何も出来なかった。
ただ勇気という事を教えられて帰ってきた。

今、そこに、孤独で悲しいココロがあるのなら、俺はそこへ行きたい。
もし、俺に出会う事でたった一日でも長く生きのびる事が出来るココロがあるなら、そこへ行きたい。
どうせ死ぬ運命にあるココロがあるなら、最後に人の手の温度を伝えたい。

1週間ずっと、その事だけを考えてきた。
正直、怖い。
怖くて怖くて、タバコの本数が増えた。
現地の人や、すでに現地に入っている人に笑われるかもしれないが、怖い。
連れは「いい事をしに行くんだから、絶対死なねぇよ!」と言ってくれた。「そんな危ない事しないで」などと言う奴じゃなくて、良かったと思う。
それでも、やっぱり、怖い。

少しでも情報がほしくて、被災地にいる友達に迷惑をかけてしまったかもしれない。ごめん。申し訳ない。

ノブリンは「俺も一緒に行く」と言ってくれた。
が、その気持ちだけで十分だ。
そこが危険だと言われている場所である以上、万が一の時の巻き添えにはしたくない。
だから、一人で行く。

もしかしたら、たどり着けないかもしれない。検問に阻まれるかもしれない。行ってみたところで、犬なんて歩いていないかもしれない。行ったみたところで、俺に出来ることなんて無いのかもしれない。
でも、行かなくちゃ。

後悔。
なんで俺、こんな詩書いちゃったんだろうって、思う。

“神様がどんな顔をしても 私は行かなくちゃ 「明日なき世界」の明日へ”

自分にウソはつけないや。

これから、少し寝る。
その後、ノブリンの家に行き3時か4時くらいまで休ませてもらって、明け方、そこへ行く。

検問をすり抜けるためのチャリンコと、ドッグフードと水を積んで、原発30キロ圏~20キロ圏内を目指します。
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