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Mr.K [Book]

6月終わってもうすぐ本格的な夏が来るなぁ。暑くて短い夏が来るなぁ。
寒いのは苦手。夏が好き。だけど、夏は短くていいと思う。

今日「とりつくしま」という本を読んだ。


とりつくしま (ちくま文庫)

とりつくしま (ちくま文庫)

  • 作者: 東 直子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫


未練を残して死んでしまった人が何か魂のない「もの」ひとつにだけとりつくことができるという話の短編集。だいたい家族や想いを寄せた人の近くにあるものにとりつく。ちょっぴり切ない系。まぁまぁおもしろかった。
俺が死んだら何にとりつこうか。考えたけど、まるで分からんかった。

こんばんにゃ、あなたの記憶にそっと残りたいONOchanです。

それにしても、歳を取った男性の一人称はどうしてこうも「わし」なのか。分かりやすいといえば分かりやすいが、俺はそんなジイさんにほとんど会ったことがない。「俺」「私」「僕」だいたいこの辺と思うけど。この本の中でも「わし」が出てきて、おもしろい話だっただけに少々しらけた。作家のみなさん、ちょっと考えて。

命について考える。命の期限について考える。6月はそんなことが多かった気がする。
当たり前に時は過ぎて人はいつか死ぬ。それがいつかは誰にもきっと分からない。
ある日、突然いなくなる。「それじゃ、また」と言って別れた人が気がつけばこの世にいない。

5月にBCのすべてのアルバムのレコーディングしてくれたエンジニアのカラサワさんが突然亡くなった。
4月の初めだったか、ひとりでスタジオに行った時に会ったのが最後だった。当たり前だけど、元気だった。
ちょうどリハが無かった時期だったから、5月の終わりまで知らずにいた。知らせを聞いてその夜スタジオに行き、スタッフのにいちゃんに話を聞いた。知らせてくれてよかったのに、やっぱりスタジオ側からすればウチら客な訳で気を使っちゃったみたい。
主がいなくなって鍵をかけっぱなしになってたコントロールルームに入れてもらった。そのまま、何も片づけとかしてなくて、卓の前の椅子の背もたれには上着が掛けてあり、椅子の上には飲みかけの「いろはすみかん」が転がってた。いつも飲んでたな。
機材は全部処分してもうここはなくなるって聞いて、写真撮らせてもらった。「俺たちここで50曲録ったから……」と言いながらちょっと泣いた。それまでただただびっくりして、まったく実感が無かったのだけど、あの部屋見たら初めてなんか込み上げてきた。

BCにとっては、レコーディングエンジニアというだけではなく、もうプロデューサーと言ってもいい存在だった。カラサワさんの意見でアレンジが加わったり、フレーズや楽器が加わった曲が何曲もある。何曲もというよりほとんど。
俺が好きな音楽をよく知っていて、俺がやろうとしていることとその完成形をほんとに理解してくれていた。たぶんメンバーよりも(笑)。「ストーンズだったらどれ?」「マニックスの新作はいまいちだったなぁ」「70年代っぽい空気感で」そんな話をいつもしてた。
だからもうほんと、2nd「4REAL」の途中くらいからはミックスほとんどお任せだったもんね。俺たちは最終的にチェックするだけ。しかもねぇ、これ、ほんとは言ったらいけないことだと思うけど、まぁ、もう言ってしまおう、料金が発生していない時間外にやってくれてたの。俺、けっこうギターたくさん録るから(ギター7本かぶせてる曲もある)普通にやってたら予定通りに終わらない訳。だからってある程度の録りが終わったら、空いてる時間にミックスしといてくれてた。
さらには、俺たちがOK出して確認で聴いてる時に「もっといいミックス思いついたから、お金いらないからやり直しさせて」なんて言ってもう一度最初からやってくれたり。

BCで50曲。それからPLASTIC ONOchan BANDとして1曲。俺は合計51曲レコーディングした。
BCなんてほんとへったくそだから、カラサワさんじゃなかったらきっとこんなに出来なかったと思う。ちょっとしくじったかなぁっていうテイクでも「これはいいノリだからOKにしよう」とか。逆に、まぁいいかなって思ってても「もう1回録らせて」って言われたり。ちゅーか、そっちがほとんどだったけど(笑)。ドラム、ベース、ギター、録音して歌入れやってみたところで「この曲もう1度全部練り直してきた方がいい」なんて言われて、最初っからすべてやりなおした曲も。

4th「明日なき世界の明日へ」のレコーディングは難聴になってから作った曲がほとんどだったし、俺自身、自分の耳に慣れていなかった時期だったから、歌入れにすごく苦労した。あのアルバム、歌は正直満足のいく出来じゃないけど、カラサワさんのガイドがなかったら途中で中止になってたと思う。ヘッドホンでぜんぜんダメだから「モニタースピーカーでやってみよう」とか。いろいろ提案もしてもらった。

50曲+1曲、すべてに想い出がある。CDを聴いたら、その時のことを全部想い出せる。すべて、誇りに思う。

最後の曲は「花火」。「おのださんの歌詞、ほんとにいいなぁ。今回のもほんといい歌詞だなぁ」「いやぁ、これ、俺の詞じゃないんですよ」「え~?そうなの?でも、これ、おのださんらしい歌詞だなぁって歌詞カード見て思ったんだよね」なんて笑ったり。
リズム少し突っ込み気味だったのだけど、ノブリンが「直します」なんて言ったら、「いや、直さなくていい。これがこのバンドのリズムなんだから。それがこのバンドにしか出来ないグルーヴなんだから」って。そう、それがロックンロールだよなぁ。そうだったよ、機械相手にしてんじゃねぇんだBCは。

レコーディングしてない曲、たまってきたから個人的に少し考えてたんだ。「メッセージ・ソング」どう録ろうか。「STEP LIGHTLY」はやっぱストーンズっぽくしたいな。「God's Child」はアコギを効果的に。「せかまん」はクラッシュだよね~。「ハンセン」はガチ1発録りか。なんて。
何も説明なんてしなくてもカラサワさんなら全部分かってくれたはず。
なんか、未練があるのは俺の方。

2月以降、BCはライヴがなかったけど、活動休止なんてしてませんからね!どうもそんな噂をちらっと聞きましたが。誰だよ、そんなこと言ってんの。休止もしなけりゃ、解散もしません。
出来るわけねぇだろ。BCを好きでいてくれた人がいる。BCのために莫大な時間を無償で費やしてくれた人がいる。こんな何の取り柄もないバンドにね。
徹底的にやりつくしてやろうと思ったんだ。俺は。
俺たちだけのノリで。ガッチャガチャでグッチャグチャでメッタメタでカスッカスの他のどんなバンドにも真似できない、俺たちだけのノリで。クリックなんて叩き壊したらいいんよ。メトロノームなんてへし折ったらいいんよ。俺たちだけのロックンロールで。
まぁ、1度も止まらず、今の3人14年目、それだけが取り柄か(笑)

カラサワさん、10周年のライヴの時、終わってから挨拶したら言ってくれた。「やっぱり生の方がカッコイイね。いやぁ、カッコよかったですよ」って。レコーディング・エンジニアなのに……。

7月はBC、5か月ぶりにライヴやりますよ~。ステージドリンクは「いろはすみかん」で!
その前に9日はソロ。武蔵境スタット。よろしく~。


☆ONOchan solo Acoustic

7月9日(日)
武蔵境 STATTO

「武蔵野CITY NIGHT」
open17:30start18:00
予約¥1.500当日¥1.800 (+1drink¥500)

出演
stone child
ONOchan(BC5AM)
紗羅
リリリ
ザ・ハンキーパンキー

Habitable zone



☆BC5AM

7月17日(月・祝)

717.jpg

荻窪 club Doctor
「234569」

open18:30start19:00
予約¥2.000当日¥2.300 (+1drink¥500)
Happy hour(open~Live start)+¥1.000→3drinkチケット

出演
BC5AM
チバ大三(サヴァン道)
24th December
the69

*BCは19:00~の出演です。

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